幸せな気分が、幸せを呼んで、、、

さっきの幸せ気分が続いていた夕方、車が一台、、、
降りてきたのは、わたし達がここへ引っ越すことを決めたときの、役場観光課の課長の奥様、お嬢さん、23日に結婚したばかりのご主人でした。

実は、お嬢さんはお母様に手作りの花瓶を贈りたいと、秘密で先月FAROにいらして、ご自身の考えた花瓶を製作していかれたのです。

わたし達が何も不安を持たずに西伊豆で暮らし始めることができたのは、課長がいてくれたからです。
わたし達は、お二人を『伊豆の親』と思い、慕っていました。
その3年後、課長はがんであっという間に天国へ召されました。
それから毎年、命日にはお墓参りを欠かしません。

お嬢さんとは、お葬式のときにしか会っていませんでしたが、わたし達との関わりをよくご存知で、「FAROで作った花瓶なら母も喜ぶと思って、、、」と、来てくださったそうです。
うれしかったです。

雨の中、わざわざお越しいただいて、奥様は『本当にうれしかった』と言ってくださいました。
工房に飾ってある課長の写真を見て、『これはあなたたちの入籍のパーティーのときのね』とおっしゃったので、私は「課長がいなかったら、引っ越してこなかったと思う」と、言いました。

奥様はわたし達が引っ越してきてくれて、課長がどんなに喜んでいたかと、話してくださいました。
わたし達が入籍するときに、保証人になってもらったのですが、そのときも本当に喜んで実印をくれと言ったそうです。

課長との関わりは短かったけど、その想いをちゃんと引き継いでくださっているお二人に、本当に感謝すると共に、人を想う気持ちを教わった気がしました。

田子の（お菓子屋なのに）さかやさんのチョコレートケーキを頂きました。
何だか、胸がいっぱいで、幸せな味に感じました。