2009年06月25日

題名のない子守唄

題名のない子守唄

久々に、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画を観ました。

マレーナから6年ぶりだそうです。

題名のない子守唄。


イタリア語題は、「La sconosciuta  ラ・スコノッシュータ」

「知らない女」、もしくは「知られていない女」と言う意味。
映画を観た後、この題名が沁みてきます。

「この原題だと、日本人受けしないんでしょうね」と、
イタリア語の先生がおっしゃいました。

確かに、、、水滴


トルナトーレ監督だから、、、と思って見ていたら、
何だか別人のように、ショッキングで生々しいシーンが
ちりばめられていて、そうして暴力シーンもあったりで、
意外にもハラハラドキドキのサスペンスタッチでした。
(R-15指定)

だけど、だんだんとその理由が明らかになるにつれて、
監督の持ち味である人間の温かな内面がじわじわと
にじみだしてきて、最後は微笑みながら涙がポロッ、、、


音楽はもちろん、エンニオ・モリコーネ顔05


私が世界でただひとつ、好きな映画は何と聞かれれば、
ニューシネマパラダイス!と答えます。


題名のない子守唄


生まれて初めてイタリアへ行き、辛い別れを経験して
凹んでいた私
に、お父ちゃんが「いい映画があるよ」と、
映画館に連れて行ってくれたのです。

この映画を私は一体、何十回観ただろうか???



(彼の映画の中で好きなものは、次いで、、、
明日を夢見て→イル ポスティーノ→マレーナと、続きます)


そこから始まったトルナトーレ作品との出会いですが、
今回もまた、人間の業と、過ちと、贖罪と、そして愛の形を
繊細
に見せてくれました。

いくつか謎を残している映画で、ネット上でも

「あの場面はどういうこと?」

って、質問が出ているほどです。

でも、それはそれぞれの解釈でいいような気がします。
それがイタリアやフランスの映画に特有の味だと、、、

また、主人公はとても可哀そうで愛情深い女性という
見方と、一方ではかなりのエゴイストという見方ができます。

日本人にしてみると、ちょっと許せない場面も数々、、、顔07

だけど、イタリア人にしてみれば、そんな小さいこと気にしない
となるのだろうな~と、思いながら観ました。顔10

もう何回か観ないと、謎がすっきりしないと思います。
またじっくり観てみます。


イタリアのアカデミー賞5部門受賞だそうです。

血に強い女性に、お勧めの映画です。笑


子役の話す言葉や、子どもに語りかける場面は、
イタリア語の勉強に良い教材だなと思いました。



予告編はこちら

mms://station.cinematopics.com/cinema/daimeinonai_500-full.wmv



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Posted by たんたん at 20:56 │i film
この記事へのコメント
私も ニューシネマパラダイス 好きですよ~♪

題名のない子守歌 明日を夢見て~観てないので 捜してみま~す。

(イタリアと言えば トスカーナの休日が好きです♪)軽いから~(笑)
Posted by あびあび at 2009年06月25日 21:41
***あびさん***

いいですよね~トトはかわいいし、アルフレードは
優しいし、、、

最後は号泣でした~
完全オリジナル版の、切ない方が好きです。

題名のない子守唄はDVDの安いものが出ているみたい
ですが、明日を夢見てはマイナーなのか、ビデオしか
出ていません。

イタリア語の先生に教えたら、500円でレンタル落ちを
買いましたと言っていましたよ。

トスカーナの休日、、、軽いですね~
でも、イタリア的ですよね。
あんないいおことがすぐに言い寄ってきてくれる
のは、やっぱイタリアですよね~

ところで、「幸せになるためのイタリア語講座」という
デンマーク映画も、かなり面白くてほんわかします。
ダンサーンザダークも抜いたくらい、愛されている
映画ですよ~
Posted by たんたんたんたん at 2009年06月25日 22:28

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