将来について?

たんたん

2010年02月21日 21:00

西伊豆、吹きガラス工房ファロは、
明日から今年のお仕事を始めます~

いや~1か月半のお休みをいただきました。
ま、いつもと変わりませんけど。


窯の火を消すと、心の重荷が軽くなります。
だって、毎週3万円の灯油代をのことを考えなくて済むんですから!

逆に、考えようによっては、
何も働かない方が、ひと月に12万円の節約になるんです!


昨年の燃料費高騰の時は、
ひと月に16~18万円必要でした。

このご時世、贅沢なガラス製品は売れませんし、
伊豆への観光客が激減している中で、吹きガラス体験が
今後もっと増えるとは思えません。

どんな職種の自営業の皆さんも、きっと人件費や家賃、
同じようにランニングコストで頭を悩ませていると
思います。

苦しいのは、ウチだけじゃないことも、わかっています。


申告のために、昨年の売上を計上しました。
過去最低の売上額でした。
一昨年から毎年100万円ずつ下がっています。

オリンピック中継を見ているお父ちゃんに

「かつてない最低の売上だったよ」

とボヤいたら、

やりました~!ガラス工房ファロ!
過去最低記録を更新しました~~~!

って、アナウンスされるね!」


と、シャレにしてくれました。
私も笑って、深く考えないことにしました。

やるべきことはただひとつ。

「私達の仕事で、お客様に喜んでもらうこと」

それだけ。

努力して、努力しても、それでも喜んでもらえなくなったら、
廃業するつもりです。




工房にやってきたジャミラ君。

「こーやるんだよね~」

って、紙リンと呼ばれるガラスを成型する新聞を持って
前後に動かします。




体験は2回以上やっているし、いつも私たちの仕事を
観ているので、覚えているようです。

吹きガラスは、無駄のない動きが大事です。
そのちょっとしたしぐさが、スピードに影響しますが、
ジャミラ君はかなり板についていて、
よく見ているな~と感心しました。




「次はこれだよね~」

と、ハシで、くくるようにします。

彼らが、私達の仕事を「素敵だ」と、憧れていることを
知っています。

しかし、どんなに望んでも、
彼に後を継がせるつもりはありません
もちろん、お兄ちゃんにも。

未来がないとは言いませんが、彼らにはもっと
安定した収入のある仕事についてもらいたいです。
親なら誰でも、そう願うと思います。

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