雄と雌があるのよ~龕附天正金鑛その3~

たんたん

2009年09月13日 08:00

みなさんあれから「それでどうした?続きは??」と、
ヤキモキされていたと思います。

実はその1と、その2の間に、通る場所がありまして、、、


右に瀬戸物人形のジオラマを見ながら進むと、
その先に、掘っ建て小屋があり、おかあさん、ガラガラ!っと
硝子戸を開け、いろんな岩を見せてくれました。

それらは、金の含まれた石だったり、それと間違えられた石
だったり、火花を上げる赤い石だったり、、、

「これで昔は鉱石をすりつぶしたのね」と見せられた石。
くぼみがあって、すり鉢状です。すりこぎのような石もある。

 「あ、これはこの石にちょうどいいかなと思って、この間
浜で拾ってきたの、ぴったりでしょう?」 


と、すりこぎ状の石を自慢げに見せられた。

ってことは、ここに並べられた石は、ここから出たもの
ではないものも含まれる可能性が濃厚


それを突っ込まれないようにするためか、おかあさんは

「じゃ、こちらに~」


と、今度は左手に促す。




そこは何だか資料館のよう。

ガラスの向こうには、古びたものがいっぱい。
それにしても、中は数十年手つかずと言う風で、
荒れている。




「これが、小判の複製です。
本物は、ある方が持っていらっしゃって、その方が
この複製を作ってくださいました。
本物は、銀行の貸金庫にしまってあるそうです。

一番右の天正大判は、金の含有量が高く
左隣の慶長のものより、今でも価値が高いそうです。

大体、慶長が六百万円ほどに対して、
天正の方は千万円ほど
するそうです。」

と、ペラペラここでもあっという間に、大事なところを
話していってしまう。

私は(その価値、いつのレート?)と、心の中で
思っていたのですが、ここではまだお母さんに
圧倒されていたので、言えずじまい。




つと、その下に、ムートンのお座ぶに鎮座ましました
があった。

「え~これが、中国の硯で、、、」

硯が金と何か関係あるのか??と、
聴き続けたのですが、

「え~満州から引き上げた方が、向こうの方から
譲り受けて持ち帰った硯で、墨をすると、中から
水牛が現れるという、、、」


お~い!
カンケーないやん!!




ぢゃあ!このおっさんの像とかも?

隣の猿の腰掛なんて、ご丁寧に
「サルノコシカケ」って表示してあるし、、、

猿の腰掛って、、、って思わずつぶやいたら、
結構硬いんですってよ~」と、
プチトリビアを負けずに繰り出すおかあさん。

私が話しかけようとするのを遮るように

「そう。うちの大事なものをここに集めたのね~
オホホホ、、、」


と、また逃げるように行ってしまう。




その先に広がる竹林。




「え~竹を型にして、その昔は小判の形にしていたそうです。」

はいはい。ここでまともな話にやっと戻った。

と、ホッとしたのもつかの間、

「え~竹には雄と雌があるそうで、
もしも竹林を作りたいと思うのなら
その両方がないと、林にならないそうです。

一番下の枝が、1本なら雄
2本なら雌です。

伸びるまで見分けられないと思うかも知れませんが、
竹の子の時に、先端が黄色だったら雌だそうです。」




猿の腰掛以上のご丁寧さで、大きな札が下がっていた。

竹林、みんな増えて困ってるくらいだと思うのですがー
わざわざ作る人いるのかな~

と、悩んでいるうちに、坑道へ進んで行ったお母さん。

この辺から、私は逆襲を始めました。

まあ、個人で、このように観光客を案内するような大きな
施設を作るのは、本当に容易ではなかったと思います。

というわけで、たんたんの冒険は、これにて終了~

実は、もっとすごいしゃべりの「お父さん」がいらっしゃるそうです。

他のブログやHPを読むと、「がっかり」と、
「笑える」の賛否両論
ですが、とにかく
おかあさんを上回るマシンガントークのようです。

みなさん、ぜひお父さんに会って、レポしてください。

しかし、この話術、誰が継承するのかな~
あの入口のお兄ちゃんか??

無くなるのは、とても残念な気も、、、??

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