行ってきたよ!カエルさん・龕附天正金鑛~その1~

たんたん

2009年09月03日 12:06

 
この間、土肥金山へ行ってきたと記事にしたら、
カエルさんが、

「その隣の天正金山が気になっているので、
レポートよろしく」

って コメントくれました。

http://faro.i-ra.jp/e135808.html

私も、あの怪しげな雰囲気、ず~~~っと
気になっていたのです。

ということで、今日イタリア語の授業の帰りに
寄ってみました。




正しくは「龕附天正金鑛」という名前です。




気にはなっていたんだけど、果たして営業しているのか
どうなのか、あまりに寂れている感じでわからなかった。

入口に近づくと、長髪のお兄さんが 「600円です」と、顔を出す。

「説明しますから、、、」

と促された手の先に、白髪頭のおかあさん登場




ここが、金の精錬所跡だと言われる場所です。

安政東海地震の津波で、埋まっていたのを
学者さんが「ここに金鉱があるはず」と探しだし、
ミカン畑を掘ったら出てきたそうです。

左が精錬の窯、右に小さな窯があって、
それは塩を作った窯だそうです。

何で塩か

精錬中、温度を千度以上にするのに、塩化ナトリウムが
必要なんだそうです。

炎に塩を入れて加熱すると、一気に温度が上がるのだそう。

「ここが窯でしょう?
向こうに火振川って場所があるんだけど、きっと
火の粉が飛んだりしたんでしょうね~」

っておかあさんが言ったので、



ああ!そうだ、ずっと何でこんな名前なのかな~って
気になってたんだ!)
とすっきりしました。




偶然見つかった、この遺跡。
土地の人たちはみな知らなかったそうです。

「きっと秘密で掘られていたんじゃないか」って、
おかあさんは言うんだけど、、、

今から420~30年前話だそう。
誰も知らないよね。




流れるように語るおかあさん。

途中で私の疑問をぶつけると、その流れが止まるせいか
(何で話の腰を折るの?)って顔をする。
嫌な感じではないけど、普段他の人はあまり
質問しないで聞いているのかなと思う。

でも、あまりに早口で大事な部分をさらっ
話してしまうので、うっかりすると「フンフン」と
うなづいているだけになってしまう。

心のなかに(何で?何で?)という疑問が
コロコロ置いていかれるような気がする。
だから負けじと私も問いただす。

そんな私の密かな宣戦布告を察知してか
おかあさんは歩きだし、自分のペースに
戻そうとする。

山の中へ登っていく。




まるで山の中の参道を歩いていくよう。

その裾に、小さな箱があり、その中に人形で
金ができるまでを見せてあった。

かなり古そう。
箱は朽ち始めている。

良い味出しているけど、ちょっと滑稽だ。

みうらじゅんさんなら、大喜びか?




金のこと、隠語で「ネコ」って言ったんだって。
それを黙って盗む女を「ネコババ」って言ったんだって。
それがネコババの本当の由来だそう。

本当か~~??




コレがさっきの窯の様子らしい。

「だけど、誰も見たことないから、コレが正しいか
どうかわからない
。」

っておかあさんは云いながらも、かなりの説得力
話し続けた。

全てが「~だったらしい」と続くんだけど、
この説明を数十年やってきたせいか、
仮定を真実のように聴かせる
ミョ~な説得力
がある。

そっちがその気なら!それはそれ、
大いに乗って行こう!と、いよいよ坑内に入る。


続く、、、

*ここは、住所がないようです。
グーグルマップにも出てこない、マイナースポットみたい。
土肥の明治館さん前になります。

電話 0558-98-1258


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